ビタミンDって何をしてくれる?
ビタミンDは脂溶性ビタミンのひとつで、カルシウムの吸収を助け、骨の形成や維持に関わる栄養素です。実際、ビタミンDは骨・筋肉・免疫という、健康を支える3つの柱すべてに深く関わっています。
骨では、カルシウムやリンの吸収を促し、骨密度の維持や骨折予防に重要な役割を果たします(文献3)。
筋肉では、筋繊維の代謝や神経筋の働きに関与し、筋力低下や転倒のリスク低減にもつながる可能性があるとされています(文献4)。
免疫においては、免疫細胞の働きを調整し、炎症反応をコントロールする機能があるとされており、感染症や自己免疫疾患との関連も注目されています(文献5)。
こうした様々な働きから、ビタミンDは日頃の体調や健康維持において欠かせない栄養素と言えます。
なぜ 現代人の多くはビタミンD不足になりやすい?
ビタミンDは、サケやイワシなどの魚類や、干ししいたけなどのキノコ類からも摂取できますが、実際には、必要量の多くを日光(紫外線)を浴びることで皮膚で合成しています。
実際に、日本人のビタミンD摂取量は、すべての年代・性別において、目安量(推奨される摂取基準)を下回っていることが、厚生労働省の「国民健康・栄養調査(令和元年)」で明らかになっており、東京慈恵会医科大学の調査では、日本人の約98%がビタミンD不足の状態にあると報告されています。(文献4,5)
このように、ビタミンDの不足は現代人にとって共通する健康課題と言えます。
ビタミンDを日常生活に取り入れるには
ビタミンDは、サケやサンマ、イワシなどの魚類、干ししいたけやきくらげといったキノコ類に多く含まれています。しかし、これらの食品を毎日十分に摂取するのは難しく、食事で補うためには栄養補助食品を上手に活用することも選択肢のひとつです。
当院で取り扱っているDOCTOR MADE®プロテインにはビタミンDの成分が配合されています。毎日の食事を補いながら、骨や筋肉、免疫機能の維持を意識した生活をサポートするアイテムとして、ご自身のライフスタイルに合わせて取り入れてください。
ビタミンDは、骨の健康だけでなく、筋力の維持や免疫のバランス調整にも関わる重要な栄養素です。
適度な日光浴とともに、日々の食事内容や生活習慣を少し見直すだけで、将来の健康に大きな差が生まれるかもしれません。
ビタミンDを意識した生活習慣を、今日から取り組んでみましょう。
参考文献
- Iwamoto J, Takeda T, Sato Y. Effect of vitamin D on bone strength and fracture prevention. Clinical Calcium. 2008;18(8):1164–1171.
- Bischoff-Ferrari HA et al. Vitamin D and muscle function: falling evidence? Current Opinion in Clinical Nutrition & Metabolic Care. 2009;12(6):628–633.
- Aranow C. Vitamin D and the immune system. Journal of Investigative Medicine. 2011;59(6):881–886.
- 厚生労働省. 令和元年国民健康・栄養調査報告. 2021年3月
- Ochi, S., et al. (2023). Determination of a serum 25-hydroxyvitamin D reference ranges in Japanese adults using fully automated liquid chromatography–tandem mass spectrometry. The Journal of Nutrition, 153(6), 1641–1651.