
「最近、食欲がわかない」と感じていませんか
じりじりと照りつける日差し、寝苦しい熱帯夜、そしてエアコンの効いた室内と屋外の温度差。夏はそれだけで身体に大きな負担がかかる季節です。
「そうめんやアイスで済ませてしまう日が増えた」
「なんとなく身体が重くて、やる気が出ない」
そんな声を、この時期はよく耳にします。
40代以降になると、若い頃のように無理がきかなくなったと感じる方も多いのではないでしょうか。
実はこの「食欲が落ちて、あっさりしたものばかり食べてしまう」という夏特有の食生活こそが、夏バテを招きやすくする大きな要因のひとつと考えられています。
今回は、夏バテの仕組みと、無理なく続けられるタンパク質補給の工夫について、整形外科医監修の視点からご紹介します。
身体の中では何が起きているのか
暑い季節、私たちの身体は体温を一定に保とうと、汗をかいたり血流を調整したりと、普段以上にエネルギーを使っています。
この働きは自律神経が担っており、暑さが続くと自律神経に負担がかかりやすくなることが知られています。
さらに、暑さで食欲が落ちると、麺類や冷たい飲み物など、糖質中心であっさりした食事に偏りがちになります。
すると、体温調整や筋肉の維持に欠かせないタンパク質やビタミン類が不足しやすくなると考えられています。
また、汗と一緒にミネラルも失われるため、体内の水分・電解質バランスが崩れやすくなることも夏バテの一因とされています。
つまり夏バテとは、「暑さによる自律神経への負担」と「食生活の乱れによる栄養不足」が重なって起こる、身体からのサインと捉えることができます。
だから、こんな不調につながりやすい
このような身体の変化は、日常生活のさまざまな場面に表れます。
- 朝起きても身体がだるく感じる
- 階段の上り下りで、以前より脚に力が入らない気がする
- 夕方になると集中力が続かない
- 食欲不振が続き、さらに食事量が減ってしまう
特にタンパク質は、筋肉だけでなく、肌や髪、免疫機能を支える材料にもなる栄養素です。
「食べやすいものばかり」の食生活が続くと、こうした不調が積み重なりやすくなると考えられています。
「最近疲れが取れにくいのは、年齢のせいだけではなく、この時期特有の食生活も関係しているのかもしれない」。そう捉えていただくと、対策のヒントが見えてきます。
栄養という視点から:夏に不足しやすいタンパク質をどう補うか
毎日の食事が健康の基本であることは、どの季節でも変わりません。
ただ夏は、前述の通りタンパク質が不足しやすい季節でもあります。
一般的に、成人が一日に必要なタンパク質量を、冷たい麺類中心の食生活だけで満たすのは難しいと言われています。
肉や魚、卵、大豆製品などを毎食少しずつ取り入れることが理想ですが、「暑くて火を使いたくない」「食欲がなくて量が食べられない」という日もあるでしょう。
そんなときは、食事だけで補いきれない分を、プロテインなどで手軽に補う工夫も一つの方法です。
冷たい飲み物として摂れるプロテインは、食欲が落ちる夏場でも取り入れやすいという声もあります。
あくまで基本は食事です。プロテインやサプリメントは、食生活を補う選択肢の一つとして、無理なく続けられる形で取り入れることをおすすめします。